2017年2月9日木曜日

河口 定例会 は 湾岸定例会 へ

 架橋構想のある多摩川河口 に定例会の網を、という前支部長・浜口氏たっての強い希望に 応えて 08 年 7 月に始めた 定例会でした。多摩川河口の連絡道路計画 は「環境への影響に配慮しつつ」などと言いがら、本当に配慮したならあり得ない架橋計画を押し進められてしまい、抵抗の術がありませんでした 。全国各地の自然破壊現場と同様に、影響を深刻に受け止めているのは自然保護団体だけ、なのでしょう。 開発優先のこの国の政治システムには失望を通り越して呆れてしまいます。
・・・・というわけで、工事が始められる以上、四季の自然を見つめてきた河口定例会は終わりにします。8年間で終了となりましたが、 その間、私たちは単に鳥を見に行くのではな く、自然の中で鳥を探る姿勢を貫いてきました。その自然がなくなったら、もう見るものがありません。自然が壊されてゆく過程を観察するのは別の人たちにお任せしたいと思ま す。

 湾岸定例会を 始めました
 
 しかし、 こちらにも意地があり、多摩川河口定例探鳥会は「一定の役割を果たした」と発展的解消とし、さらに広域の自然を探ってゆく 湾岸定例探鳥会 として生まれ変わります。
 探索範囲は、千葉、東京を含む川崎市、横浜、三浦半島の湾岸域。毎月場所を変えながら、今度は第4日曜でなく会にリクエストの多い土曜日 にし、第4土曜日の開催 にしま した。 神奈川支部には毎月場所を変えながら開催している県央地区の定例会があるので、それに倣って、神奈川県の東側バージョンとしてバランスも取れれば、と考えています。
 多摩川河口探鳥会では今までの8年間で 95 種の野鳥が記録されました。同じ場所で定例会の開催時間以外の観察記録はこれに加えて 82種が支部目録に報告されています。国際空港に面する河口部で177種。羽田空港に乗り入れている各国の航空会社数を遥かにしのぐ、渡り鳥の国際空港でしょう。 この数字に驚いてほしいのは本当は野鳥を知る私たちでなく、多摩川の自然を知らない人々ですが。
 1ヶ月に一回、僅か午前中の3時間だけで最多観察記録は48 種、絶滅危惧種が 11 種、2万羽を超えるスズガモの群れが見らたこともあります。思わぬ種の出現に興奮したことも何度かありました。今後の湾岸定例会で、東京湾の豊さをさらに体感できるような会を目指していきたいと思っています。

支部幹事・林庭弘征