潮だまりウォッチング



   干潮時、磯場にできる潮溜まりにはカニ、ヤドカリ、エビ、魚等の多様な海の生きものたちが取残されています。それらはまるで自然の姿そのままに観察することができる水族館のようです。 この観察会は、海浜生物全般が観察の対象ですが、形態と色彩、模様のバラエティーの豊富なところから、特にウミウシには人気が集中しています。

 相模湾は黒潮の終着点にもあるため、ウミウシの卵や幼体が海藻に付着して運ばれることもあり、思いがけない南方系の種類が見つかることもあります。毎回のように新しい種類がリストに加えられることも楽しみのひとつです。



  
 実際に生きものを手にとって観察できることは、ダイビングで潜っていてはできない、この観察会ならではの大きな利点と楽しみです。採集した生き物たちは小型の水槽に集められ、ミニ水族館のように参加者全員で観察したあと、海に帰されます 。 





 アオウミウシ

ジボガウミウシ


 コモンウミウシ

リュウモンイロウミウシ

 ミスガイ

 サメジマオトメウミウシ


 サガミミノウミウシ

 サキシマミノウミウシ


 イロミノウミウシ  シラユキウミウシ



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注意すべきポイント


①磯は苔などでとても滑りやすくなっています。滑って転倒したり、岩や貝殻で足にすり傷ができたりしますの で足元に充分注意する必要があります。履物は足の指を露出させないようなマリンシューズや運動靴、または長靴を必ず履いてください。ビーチサンダルは滑りやすく、危険です。

②ゴンズイ・ハオコゼ・ヒョウモンダコ・ガンガゼなど、毒を持った生物も生息していますので、岩や海藻の陰に手を入れるときなどは充分に注意しましょう。

③特に夏季における海辺の太陽光は、想像以上に紫外線が強いので注意しましょう。帽子は必須です。

④漁業関係者の方々への配慮を忘れないでください。漁業権を持たない私たちには、無脊椎生物(エビ・ウニ・アワビ等)を採取することができません。仮に採取すると法律で処罰されることになります。

⑤その他、担当幹事、リーダーの指示には必ず従って下さい。